sakura咲く日々に…

Teresa2007-03-27

兄貴から我が家の桜の写メ(写真)が送って来た。よく見れば、見事に美しく3分咲き?
そういえば、陽気はいいし、式服した若いママさんが行き交うし、どうもあたりは春らしい。あ…、なんと、相方との出会いから4回目の桜の季節じゃないか。
確定申告を終え、レギュラーの新聞作りに追われ、雑事家事に追われ、付き合いに追われ、風邪を引き込み…などしていたら、気付けばもう来月は4月というじゃないか!
来月になれば母も退院し、替わりに相方が再、再入院で手術となり、選挙もあり、近くに出来ているショッピングセンターもオープンとなり、そして…そして、今超特急で書いている「本」が、完成の運び…となりたい。
細木センセイに言わせれば、1月、2月、3月はすべて絶好調のはずだが、ウソをつけ、ウソを!!何がなんだかもう思い出せないくらい、いろいろあって、わからないままに終わったぞ。
3月はレギュラー2本抱えていたとは言え、ほとんど「本」の原稿が進まず仕舞いだったよ。映画だって、何本行ったか?先週、やっとナイトショーで「ホリデイ」を観たばかりだ(ジュード・ロウの美しかったこと!キャメロン・ディアスの汚かったこと!ケイト・ウィンスレットのまたデブッてたこと!けど、初めてカワイイと思ったから許す!)。
いいの、いいの。もう考えないの。今を淡々と生きるだけよ、そう、高峰秀子のように…って、それは何じゃい?と思われるだろうけど、先日母の病院で読んだ婦人雑誌のエッセーの中に書いていたのだ。
かの往年の大女優は誰とも会わず、外に出ず、取材も一切受けず、毎日、淡々と3食食べて本を読んでいる日々を送っている、と。ライターが電話で「コンビを組んでいた成瀬巳喜男監督の生誕100年のことについてコメントを欲しい」と言ったら、一言「めんどくさい」と言い放ったという。「日本映画の巨匠の生誕百年ですよ!」と言うと、「興味ない!」と続けたそうだ。
それを読んで思わず、「すっげぇなー、これ」とカンドーしてしまったが、それよりも、さらに続くコメントはもっとカッコよかった。見事玉砕されても、尚、ライターは食い下がったそうだ。
高峰秀子がまだ健在のうちに、今、成瀬巳喜男を語らずして誰が語るんですか!」と。すると女優は言ったそうだ。「成瀬さんがいて、私が演じた。ただそれだけだ。わたしたちにしかわからない」と。少ない言葉に含まれている、その想いや歴史は、どんなにライターが聞こうとしても捉えきれるものではないだろうと思う。ライターは書いていた。女優はいい意味で今、すべてがどうでもいいのだろう、と。自分の欲も、人から何と言われようが、どう見られようが、そんなことはどうでもいいのだ。自分が必要で、大切なものだけを抱いて、終末を迎えようとしているようだ、と。
もちろん、女優の境地に辿り着くには百年早いけど…今、私はほんの少し同じ気分かもしれない。できないことや、起こったことに対して、いろいろ考えるよりも、今あるものを大事にして、しなければならいことを淡々とこなすだけ。
荒れ狂う世の中でも、毎年変わらずに、こうやって淡々と桜は咲き、日ごとに開花してる。せめて、私もそうありたいもの…だな〜
さ、原稿にむかおっと…