人生の秋

ある出来事を引き金に、どうやら私にも人並みに更年期というものがやって来たらしい。
ついに人生の秋を迎えたということだ。
倦怠感、ひどい眠気、気力低下、体力低下、のぼせ、頭痛…などなど、症状をネットで引けば、ピタリとハマる「更年期」。
この体の症状に心が引きずられるのが「ウツ」なんだろうと、しみじみと体感できた。
幸い私には「ウツ」になる要素がなく、そこだけはならない自信がある。なぜなら、20年前あたりから、そこ(自己内省)に関しては徹底的にツメて来たからに他ならない。そこを怠って(関心がなくて?)、自分のドブさらいをして来なかった人が、おそらく引きずりこまれるのだろうというのが、今回、自分が体験してよくわかった。
ただ、どんなに精神的自立をしていようが、一番困るのが「気力」が低下するということだ。
つまり、「元」の「気」、「元気」がなくなるということ。
さらに、この気力低下の副作用は、仕事がまったく手につかないと言うことだ。
ルーティン作業なら、まだできるだろうが、私の仕事は頭と心と感性を必要とする。ここに「気」が入らないとどうしても仕事に入るのが辛くなる。
どこかから妨害されているのではないかと(一部ではその説もあるが…笑)思いたくなるほど、仕事にかかろうとするエネルギーがない。
かかろうとすると、動悸さえしてくるから、完全に病気である。
休んでいいのなら、人生の秋休みを取り、ゆっくり紅茶なんぞ飲んで、いい本を読んだり、気持ちのいい場所でボーっとしたりもしたいところだけど…もちろん、そんなことは言っていられない。
元気がなくても、無理はせず、少しずつ気持ちを仕事に向けること。いつものようにWEVEをつかめば、こっちのものだから。
けどね、こんなマイナス状況の中でさえ、プラスの面を見つけることにたけているのが、この楽天家の私のいいところで…(笑)。
それは、未知の自分への好奇心。
まいったな〜と言いながらもそんな状況を観察している自分がいる。
そして、この時期をしっかり生きておこうと思う。
私は自分の精神的バイタリティーを信じているけど(これが、多くのスピリチュアル者たちから底力があると言われるゆえん?)、今はちょっと疲れて、弱った自分を見つめ、受け入れたいと思う。
夏期を生きて、実りの秋を迎えるために、穏やかな秋の日差しを愉しむためにも、経験値が増えることは、これからの晩秋、初冬に向かうのにとても役に立つのではにだろうか…。
ありがたいことに周囲は愛に満ちている。
元気のない私を想像できないまでも、秋期の私をなんとか受け入れてくれようとしてくれている、まだ夏期真っ盛りの(後半だけど…)相方を始め、同じ体験話ができる同期の友人、支えてくれる友人、家族がいる。
それに、なんてったって(もう堂々と口にするが!)絶対的信頼を置いている、天の導きがある。
これで、この更年期を乗り切ってみせるぞ。
無理せずに、ポコ・ア・ポコ(少しずつ)で…ね。